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尾張の洋画 佐分眞

会期
令和4年2月15日(火)~4月10日(日)
休館日
月曜日(ただし3月21日は開館)、2月24日(木)、3月22日(火)
開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
会場
一宮市博物館 2階 特集展示コーナー

 佐分眞(さぶり・まこと 1898~1936)は、第6代一宮町長・佐分慎一郎の子として名古屋市に生まれました。東京美術学校(現・東京藝術大学)で藤島武二に師事し、1924(大正13)年、第5回帝展に初入選を果たしました。1927(昭和2)年にはパリへ渡り、一時帰国をはさんで1932(昭和7)まで、フランス・北欧・スペイン・イタリアなど各国を遊学しました。帝展では三度特選を果たしますが、1935(昭和10)年、帝展改組後に結成された「第二部会」には参加せず、他の会も脱退。翌年、38歳の若さで突然、命を絶ちました。
 当館では、一宮市ゆかりの画家として作品収集につとめ、回顧展の開催のほか所蔵品展でもたびたび紹介しています。今回は、所蔵作品の中からヨーロッパ滞在中に描かれた風景画や人物画のほか、自筆の書簡も紹介します。油彩による重厚なマチエールや、巧みな筆さばきによる豊かな表現をお楽しみいただくとともに、書簡から画家の内面の一旦も見つめていただければと存じます。

出品予定作品 油彩画7点のほか素描、書簡など


<赤い屋根の家>
昭和2(1927)年頃 37.7×46.0cm


<少女習作>
昭和5(1930)年頃  53.0×45.5cm