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特集展示「古文書にみる近世の一宮」

江戸時代の一宮がどのような社会だったのか、近世の庄屋文書の中でよく見られる三つの視点から紹介します。

一つ目は「村の様子」です。一年ごとに割り当てられた中島郡苅安賀村(現一宮市大和町)や葉栗郡田所村(現 一宮市田所)の年貢の量がわかる「免定」や、江戸時代に禁教であったキリスト教の信者「切支丹」の有無を調査した「宗門改帳」などは、村の代表でもある庄屋が取り扱う主要な業務でした。中島郡河田方村(現一宮市萩原町)や丹羽郡時之島村(現一宮市時之島)の「村絵図」には、当時の村の様子が詳細に記してあります。

次に「身分の諸相」です。近世は身分制社会でした。苅安賀村の庄屋、船橋家ほか数件を一般的な例とし、特殊な例として村の牢人(主君のいない武士、浪人)であった丹羽郡瀬部村(現 一宮市瀬部)の熊沢家などを取り上げます。

最後に「一宮の珍事件」です。葉栗郡玉ノ井村(現 一宮市木曽川町)に住んでいた墨八百八の「記録」から当時の珍事件を、時之島村の大野勘三郎の覚書からは刃傷沙汰になりかけた事件を取り上げます。

会期
令和5年10月3日(火)~12月27日(水)
休館日
月曜日(ただし10月9日は開館)、10月10日(火)、11月24日(金)
会場
2階 特集展示コーナー
料金
10月14日(土)から11月26日(日)は企画展料金 大人500円、高大生250円、中学生以下無料。ほかの期間は大人300円、高大生150円、中学生以下は無料。